嫁の足に知らない間にアザができています。
嫁はDVだ!といいますが僕は記憶にありません。
みなさんこんにちは。サカモトフタマです。
ほんとです、ほんとに記憶にありませんw
さて、虐待を受けて育った子供は自分が親になったときにも虐待をしてしまうという話をききます。
ほんとのところはどうなんでしょうか?
虐待を受けていたかどうかは明らかではありませんが、似たような経験をした僕が実際どのような親になっているかを分析してみたいと思います。
子供の頃のサカモトフタマ
サカモトフタマの幼少期はあまり裕福な家庭ではなかったです。(と思います。)
両親ともに仕事をしている共働きの家庭でしたが、父親は育児や家事などは一切しない昔ながらの父親でした。
それどころか父親とはあまり会話をした記憶もなく、一緒に旅行に行った記憶もほとんどありません。
母親は仕事のかたわら、家事を全部行い、僕や兄弟を育ててくれました。
しかも父親はアルコール依存症、いわゆるアル中でした。
休日や場合によっては平日も会社にいかずに酒を飲んでは家族にちょっかいをだし、場合によっては暴力を振るうこともありました。
母親は相当に苦労したと思います。
今考えても、どう控えめに見ても絶望的な状態でした。
よく耐え抜いたと思います。
状況によっては将来に絶望して自ら命を絶ってもおかしくはない状況でした、それほど母親は精神的に強い人だったのかそれとも子供を守ろうという一心だったのかは僕にはよくわかりません。
母親も相当に大変だったろうと思いますが、子供の僕は僕なりにとても辛い幼少期を送りました。
父親がしらふのときは大丈夫なのですが、そんな時間はほとんどなく、家のなかにいても安心できる時間は常にありませんでした。
酒を浴びるように飲んではもっと酒を持ってこいといい、拒否すれば暴力です。
泥酔状態ですので、勝手にふらふらしてガラス戸に倒れこみ、部屋中に割れたガラスが飛び散るなんてことも日常茶飯事でした。
僕は毎日毎日神様に祈っていました。
「どうか、どうかこの世からお酒というものをなくしてください。」
どうしてこの世にお酒なんていう余計なものがあるんだと子供ながらに思っていました。
今思えばその祈りがかなわなくてよかったと思いますがw
酒を飲んでいないときは本当に優しい父親でした。
無口で、自分を表現することがあまりできないひとでしたが。
それが酒が入るとまるで別人になってしまうので、どちらが本当の父親なのかわかりませんでした。いまだにわかりません。
アルコール依存症更正施設へ入所もしましたが、やはり克服することはできませんでした。
そして、肝臓を患い44歳で死にました。
僕が高校生のときです。
申し訳ないのですが、正直、ホッとしました。
心の傷は一生残る
あるとき、酒を要求する父親に抵抗していた母親が包丁で殺されてしまうと思って、自分から酒を買いに行ったことがありました。
その後、母親に「あんたなにしてんのよ?」と、冷たくいい放たれたことは一生忘れません。
その頃の僕には全く救いがありませんでした。
また、小学生のある休日、自宅には泥酔した父親がいるので帰れず、かといって母親も用事で不在、兄弟は友人宅へいっていて僕は独りでした。
帰る場所もなく、行くあてもない。
どうしようもなくて、かえるところもなくて、
町内の同じ道をなんの意味もなく、延々と何周もしていました。
他にもたくさんたくさんあります。
今、大人になって通常の生活を送っていても、不意に子供の頃のいまいましい記憶が飛び出してきては、放心してしまいます。
不思議と人間は楽しかった記憶はあまり残りません。
辛く悲しい傷ばかり残るようになっているようです。
自分の子供には同じような思いはさせたくはないとは思っていますが、果たしてできているかどうか。
父親になったサカモトフタマ
さて、そういった幼少期を送ってきたサカモトフタマはどんな父親になっているでしょうか?
虐待について
アルコール依存症の父親で暴力もありましたが、いわゆる虐待とまではいっていなかったというのが僕の正直な感想です。
以前の記事でも考えたことがありますが、その子を不幸にしようとしてとっている行動が虐待なのかなーと思いますので、そういう意味では僕の父親は僕を不幸にしようとして執拗に暴力を振るったりはしませんでした。
ただ酔っぱらっていただけ。
まあ、どこからが虐待にあたるかという議論は難しいですが、今現在僕は子供には虐待はしていないと思います。
「思います。」というのは主観なのでという意味です。
ただひとつ思うのは、僕が子供との接し方が下手だというのは、僕の父親と全く同じだと思います。
遺伝なのか?
それとも、僕が子供の頃に父親とふれ合っていないから感覚的にわからないのか?
どちらも原因のような気がしますが、子供の世界に入っていって遊ぶのが苦手というのは僕の父親譲りです。
子供がそれなりに大きくなってきて釣りなど大人の趣味ができるようになれば一緒に遊べるのではないかと思っています。
そういえば、僕が父親と二人になっていた時間で今思い出せるのは、しらふの父親と一緒に釣りに行ったことぐらいですw
唯一の楽しかった記憶です。
アルコール依存症について
アルコール依存症の子供はアルコール依存症になるのか?
これについての答えは「No」だと僕は思います。
職場などで酒癖が悪かった父親を持つ同僚の話などを聞いていても、やはり違うようです。
どうも父親がアル中だったので辛い幼少期を送ったからなのか、親子二代でアルコール依存症ですwという方にはお会いしたことがありません。
でも、元々酒が飲めない家系というわけでもなく、お酒が好きだ、という点ではみなさん共通しているのですが、依存症までになっている人はあまりいませんね。
まあ、病気ですからね。
そんなにみんな依存症になっても困りますよね。
まとめ
虐待親に育てられた人間は自分も虐待するのか?
アル中親の子はアル中なのか?
について、僕なりの検証をしてみました。
答え
幼少期の親子の接し方の感覚がそのまま大人になっても影響する場合がある。
親がアル中だからといってその子供もアル中になるわけではない。
虐待って様々な原因があると思うんです。
最近報道されるような、母親の再婚した相手が虐待をするような場合と、実の母親が虐待をしてしまっているような場合とは全く原因が違うと思います。
後者については、愛情表現だったり人間としての関わりに問題のある場合に発生してしまうケースだと思われ、そういう風に育てられた子の価値観というか人間の関わり方がそのまま引き継がれてしまうケースもあると思います。
あとはどうしても実の親から受け継いだ遺伝子というのは無視できませんから、どんなに嫌でも似てきてしまうというのはいたしかたがありません。
憎しみあっていた親子が瓜二つというのはよくある話ですね。
ただ、本当に辛い幼少期を送ってきたので、同じ思いだけは自分の子供にさせない、という強い想いを持って生活していきたい。
虐待の定義についてちょっと考えてみた記事です。