今日もチキン大好き、自分もチキン!サカモトフタマです。
こんにちは。
さて、今回は久しぶりに読書をして大変ためになった投資の本を紹介します。
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ジョン・C・ボーグル(John C. Bogle)投資信託会社バンガード・グループの創業者兼元会長であり、現在ボーグル・ファイナンシャル・リサーチ・センターの会長を務めている。1974年にバンガードを設立後、1966年まで会長兼CEO(最高経営責任者)を、その後2000年まで名誉会長を務めた。ボーグルには10冊の著作があり、『インデックス・ファンドの時代』『米国はどこで道を誤ったか』(東洋経済新報社)、『波瀾の時代の幸福論』(武田ランダムハウスジャパン)、本書の旧版である『マネーと常識』(日経BP社)などがある。
お恥ずかしながら存じ上げませんでした。
界隈では有名人なんでしょうね。
僕は以前株式投資で大損をしたことがあります。
大損してわかったこと、それは
「インデックス長期投資が勝者のゲームであること」です。
その前にこれを読んで(理解して)いれば、あんなに大きな損をすることはなかったでしょう。
これから投資をする、既に始めている、あるいは私のように大失敗したというような方々!
是非ともこの本を読んでみてください。
「そういうことか」って震撼します。
損する前は誰も教えてくれなかった
短期的な値動きを追いかけて、安いときに買って、高くなったら売ろう、そうすればその差額でもうけることができる!
そう思っていました。
そうして、証券会社に多額の手数料を払い、時にはたまたまもうけることができても、国に利益の2割の税金を払い、そして揚げ句のはてが大失敗の「5000000円の損」です。
そこまでボコボコにされてやっと自分の愚かさに気づいたのでした。
「ゴットロックス家の寓話」に震撼した
長期的なインデックス投資が勝者のゲームであることは、失敗から学んだつもりです。
頭ではわかっていました。
理解もしていたつもりです。
でもね、この本の「第1章 寓話 ゴットロックス家の人々」を読んで戦慄が走りました。
心が震えたんです。大袈裟でなく。
この寓話は、バークシャー・ハザウェイの会長で株式投資の神様でもあるウォーレン・バフェット氏が、同社の2005年の年次報告書で語ったストーリーをこの本の著者のボーグルさんがアレンジされたそうですが、
「これがわが国(米国のことだけどまぁ世界のことやね)の巨大かつ複雑極まる金融市場制度の愚かさや非合理性を明らかにしてくれるであろう」だそうです。
「ゴットロックス家の寓話」概要
あんまり引用すると怒られそうなので、自分なりに要約しますね(笑)。
興味がある方は書籍をご確認下さい。
むかしむかし…
ゴットロックス家というとんでもないお金持ちの一族がいました。
彼らはアメリカの株式の100%を所有していて、毎年企業があげる利益から配当を全てもらってました。
ゴットロックス家は勝者のゲームをやっていたのだー❗
あるとき、「助言者」と名乗る怪しい輩が現れて、「もっともうける方法があるよ」と一族のA君をたぶらかしました。
Aは言われた通りに他の親族から株式を買い、また他の親族に株式を売ったりしました。
めでたく利益をあげることができたAは大喜び。
そして、助言者に手数料を払いました。
そして、国が定めている税金(日本で言えば株価の差額の2割)を払いましたが、まあイイでしょう、損してないし。
でもでもよく調べてみると、ゴットロックス家全体での利益が減っちまってるじゃないか!
やっべー(汗)
俺が変な助言者を雇ったばっかりに偉大なるゴットロックス家の富が減少しちまってるぜ!もっとスッゲーアドバイザーを雇わなければ
A君は別の助言者を雇うが更にゴットロックス家の富は減少していきます。
A君はむきになって投資コンサルやファイナンシャルプランナーなどを雇い、万全の体制を敷きました。
しかし結果はどうでしょう?
さらにゴットロックス家の富は減少し、当初の6割程度に。
いよいよどうしようもなくなったA君は一族の偉い長老に今回の顛末を全部説明して助けを乞いました。
すると長老はいいました。
あいつら助言者たちに偉大なるゴットロックス家の富は食われちまってるんじゃ!
いますぐあの憎々しい助言者どもを追放せよ!
それ以降、一族は長老の教えを守り、かつての受動的だが生産的な手法に立ち返り、全部の株式を保有したまま売買することはしませんでした。
そしてゴットロックス家は幸せになりましたとさ。
おしまい。
PS
あ、そうそう、おわかりですか?
ゴットロックス家こそ、インデックス投資そのものなんですよ。
ちゃんちゃん。
これだ!これこそ今の世界中の投資の問題点であり、無駄であり、敗者になる理由だ!
投資あるーあるーいーいたいーよー?投資あるーあるーいーいたいー?
とレイザーラモンRGばりに大声で言いたくなったのですが、たぶん通報されてしまいますのでブログでたくさんの人に伝えたーい!と思い記事にしました。
まとめ
やはり、ウォーレンバフェットは偉大ですね。
ここにすべての投資原則が盛り込んであります。
投資家全体を一つのおおくくりにしてマクロ的にみると、積極的に株式を売買すればするほど投資家の利益は減少していきます。
手数料を取りたい助言者たちはこぞってこういいます。
株式の売買をしませんか?
安い時に買って、高い時に売ればがっぽりもうけられますyo!ヒヒヒ!
なんだったら面倒でしょうから、もう少し手数料を出してくれれば全部こちらで自動的に買ったり売ったりを頻繁に繰り返してあなたの利益を積み上げることもできますよ。
言葉巧みに誘ってきます。
しかし、投資家全体で考えると
「なにもせずにそこにじっとしていろ、動くな!」
が正解のようです。
ここから読み取れることは「長期的なインデックス投資にコストを最小化して取り組め」ということですね。
ちなみにこの書籍の残りの部分は、今まで取り上げた基本姿勢について様々な角度から検証分析しています。
一部今後の米国経済について暗めの意見もあったようですが、米国株式の優れている部分については、大人気の米国株式ブロガーさんたちが検証されていいて、僕も米国株式で長期的なインデックス投資に取り組んでいます。
他の国だったり、世界全体にリスク分散したい方はそれでもいいと思いますが、基本的な投資方法はコストをなるべく少なくして、なるべく売買回数を減らすことで利益を最大化できるという点で共通していますね。
最後にこの本読んでみて、心に染み渡ったいくつかの文章を紹介したいと思います。
株式投資で成功する戦略とは、アメリカの上場企業の株式すべてを、極めて低いコストで保有すること、である。そうすることで、これらの企業が配当や利益成長というかたちでもたらすリターンのほぼすべてを獲得することができるのだ。 この戦略を実行する最良の方法も極めてシンプルだ。市場全体のポートフォリオを有するファンドを取得し、永遠に持ち続けることである。
集団としてわれわれ投資家を見た場合、そのリターンは平均並みである。だれかが市場を上回る超過リターンを獲得すれば、それと同じだけの損を被った投資家がどこかにいるのである。投資にかかるコストを差し引く前では、市場に勝とうとすることはゼロサムゲームでしかないのだ。
カジノでは、常にハウスが勝つ。競馬では、常に競馬場が勝つ。パワーボール宝くじでは、常に州が勝つのだ。投資でも同じである。投資というゲームでは、金融業界の元締めが常に勝利し、集団として見た場合の投資家は負けるのである。投資にかかるコストを差し引いたあとでは、市場に勝とうとすることは敗者のゲームなのである。
カジノには近づくな。
本書では、なぜ金融市場の元締めたちに寄付するのをやめるべきかを示そうとしている。それは、なぜだろうか。過去10年、彼らが読者たちのような投資家からかき集めたお金は毎年5650億ドルにも上るのだ。また本書では、このような元締めを避けて通ることがどれほど容易なことかも示している。S&P500のインデックスファンドや株式市場全体に連動するインデックスファンドを買いさえすればよいのである。さらには、ひとたび株式を買ったら、カジノからは退出し、二度と近づかないことである。そして、市場ポートフォリオを永遠に持ち続けるだけだ。これこそが、伝統的なインデックスファンドがやっていることである。
ちなみにこちらは僕が株で大損したというウケル記事です。