育児が苦手、育児がキライ、でも対外的にはイクメンぶっているサカモトフタマです。
みなさん、こんにちは。
今回は初めて人様の発言に対して言及してみたいと思います。
お笑い芸人オリエンタルラジオの「中田敦彦」さんの「良き夫はやめた」発言です。
なぜ、こんなことをするのかというと自分の状況と照らし合わせて妙に共感してしまったからです。
「よくいった!」
「よくぞ、代弁してくれた!」
「僕がいいたかったことはそういうことなのよ!」
という気持ちです。
僕と同じような「育児が苦手なんだがイクメンを演じている演じざるを得ない」という方々と想いを共有したい!
ただ、それだけで書いた記事です。
この記事で伝えたいこと
中田あっちゃんの現状について
中田あっちゃんは自分の労働時間を短縮することにより、育児に協力する時間を捻出することに成功したと語っています。
しかし、育児に協力すればするほど、ますます妻からの要求は強くなり、まあ、わかりやすく解釈すると「モンスター妻」に変身してしまい、収集がつかなくなったと語っています。
どうしてモンスター妻になるのか
そして、それを助長したのが「ママ友との愚痴合戦」です。
ママ友達は自分の夫のダメな部分を持ち寄ります。
当然人間なので、イイトコロ、ダメナトコロ両方あって当たり前なのですが、それがダメナトコロを持ち寄ることにより、欠点のない完璧な夫像を作り上げるのです。
そして、存在するハズのない「完璧な理想の夫」があたかも存在するように勘違いし(しかも身近に)それに合致しない自分の夫に次第にストレスを感じていくのです。
この、「ママ友との愚痴合戦」が繰り広げられている内はいつまでたっても妻の要求が止むことはないでしょう。
しかも、なんとか頑張って要求に答えようとしているのに、妻はダメな部分しかみていませんので、ストレスがたまるという。
サカモトフタマの現状
僕は芸能人でもなんでもありませんので、中田あっちゃんほど自分の仕事量をコントロールすることはできません。
しかし、通常のサラリーマンの仕事はこなしながら、育児への参加も強制されています。
あたかも仕事中は育児の休憩時間時間のように扱われ、
「あなたは平日日中育児をしていないのだから、夜と休日「くらい」育児をしなさい!」
と、叱咤されるのです。
確かに一日中育児に追われるお母さんは大変だと思います。
しかし、お父さんも日中は仕事をしてるんです。
休憩なんてしてないんです。
イカれたクレーマーと戦っています。
逃げ出したいけど家族の生活のためにお金を貰ってこなければならないんです。
でも、「ママ友との愚痴合戦」では、「旦那も仕事大変だしね」とはなかなかなりません。
イクメンが流行りの世論
昭和時代の夫は仕事さえ頑張っていれば合格でした。
家庭のことは妻が切り盛りしていました。
もちろん、育児についてもです。
「内助の功」「旦那をたてる」「半歩後ろで」そんな言葉は既に現代ではオワコンでしょうか。
そんな言葉は聞いたこともない、という人もいるのではないでしょうか。
昭和時代はそれが妻の美徳とされてきたのでした。
役割分担がハッキリしていたといっていいです。
確かに女性が社会進出しておらず、専業主婦の割合が多かったという時代背景もあるでしょう。
でもそれだけではないはずです。
今の時代は「イクメン」という、男性が育児に参加することが美徳とされ、正解とされています。
昔のような仕事一辺倒で育児に参加しない夫はダメな夫という評価なのです。
イクメンの誤解が育児過労死を生む
ただし、ひとつだけ誤解があるのではないでしょうか。
本来は「仕事を減らして」ワークライフバランスを整えて、「育児参加」しよう!となるハズだし、日本政府もそれを推進していると思います。
しかし、実際の職場ではなかなかそこまでの手厚い慣習は未だにできあがっていません。
もう少し時代が変われば浸透するのかもしれませんが。
実際の職場はそこまで育児参加が浸透していないのに、マスコミやメディアでは優秀な夫はイクメンという報道がしきりにされています。
ここで育児過労死問題が勃発します。
仕事は人並みにこなさなければいけず、仕事以外の時間も育児をしなければいけないのです。
世の奥様方は勘違いをしているのではないでしょうか?
仕事も100%こなして、かつ、育児もこなす、これが真のイクメン、理想の夫だと。
それは間違いです。
夫だって人間です。
過労死してしまいます。
本来は「育児の時間を捻出するために仕事を減らす」これが政府が進めようとしているイクメン政策です。
芸能界(メディア)の悪影響
素晴らしい夫とは、育児に参加し、妻の辛さを理解し、仕事は妻の知らないところで勝手にうまくやっていて当たり前、という論調。
それを助長しているのは男性芸能人です。
というのも視聴者の大半を占めているのは、日中家にいる「主婦」なのです。
主婦の反感をかって今の芸能界で生き残っていくことはできません。
ちょっとでも主婦の反感をかってクレームをつけられれば、スポンサーが付かず、番組に起用してもらうことができません。
「つるの剛士さん」しかり、「杉浦太陽さん」しかり、みんな妻へのねぎらいと感謝の言葉を忘れません。
中田あっちゃんも当初はそういった戦略もあったのではないでしょうか。
「あたしおかあさんだから」事件
以前、NHK歌のお兄さんで現在も活躍中の「ダイスケお兄さん」こと「横山だいすけ」さんが、人気絵本作家の「のぶみ」さんが作詞した歌、「あたしおかあさんだから」を歌って世の奥様方の反感をかって謝罪した事件は記憶に新しいのではないでしょうか。
一見(一聴?)この歌は育児を頑張るお母さんの大変さを伝え、応援する歌に聴こえました。
少なくとも僕には。
「のぶみ」さんは僕も大好きな絵本作家さんです。
まさか「のぶみ」さんもこれで世の奥様方の反感を買うとは夢にも思っていなかったでしょう。
批判の内容は
「ワンオペ育児を称賛するな」
「献身的な母親を押し付けられてる」
「あたしおかあさんだからというフレーズが呪いのようだ」というもの。
批判をしているのは、
「ワンオペ育児をしていない」
「献身的な母親になれていないと罪悪感を持った」
「イクメン夫や両親などに育児の負担を存分にお願いしている」母親たちです。
自分達が「献身的な母親」ではないことをこの歌で批判されていると感じとり、自己防衛のためにこの歌を批判したのです。
「ワンオペ育児を余儀なくされている」
「シングルマザー(ファザー)で両親などの助けもなく人手がない中、自分を押し殺し、毎日歯を食いしばって生き抜いている」
という方々にとってはこの「あたしおかあさんだから」という歌は素直に応援歌に聞こえたただろうし、この歌に対して批判なんてしていないでしょう。
「のぶみ」さんも含め、僕もそうですが自分の育った環境というものがありますので、自分が子供のときの母親像というのが当たり前になっています。
僕たちおじさんが育ったのは昭和時代です。
その頃の一般的なイメージでは、母親とは無条件で献身的であり、大変なんだというのが当たり前でした。
「のぶみ」さんは、ただ、お母さんたちの大変さをとりあげ、応援したかっただけでしょうね。
その直後にロバートの秋山さんが歌った歌(題名はわすれた)が「お母さんはなるべくサボって楽になろう」という趣旨で称賛されていたのを見て、世論ってわかりやすいなと感じたことを覚えています。
「のぶみ」さんには「ぼくおとうさんだから」という歌もつくってほしい!
賛否の賛
あちこち話が飛んで恐縮ですが。
今回の中田あっちゃんの告白には多くの賛否が寄せられています。
家庭のなかで何かあったのか、はたまた仕事の戦略的に方針転換をしたのか。
いずれにしても勇気ある発信だと僕は思いましたし、非常に共感しました。
「いくら頑張っても減点しかしてもらえず、加点がない」
「少し手伝うとだんだん手伝う範囲が増えていき、それが当たり前になる」
「仕事の付き合いなどの飲み会をプライベートの飲み会と混同される」
これは僕の場合もそうです。
少なくともここ最近の一年間は仕事の付き合い以外のプライベートの飲み会は一度も行けていません。
友人から飲み会に誘われると、一応妻にお伺いをたてるのですが、不機嫌になり黙殺されるのです。
その後は妻からの明確な返事もないままなので、そのまま飲み会は断わらざるを得ません。
そして、今ではメデタク誰からも誘われなくなりました。
それでも、「あなたはいいわよね、たまに飲みに行けて」と言われるのです!
仕事の付き合いもなるべく断り、白い目で見られることに我慢しながら家に走って駆けつけて育児に参加し、自分の自由な時間は与えられず、休日も全て育児で終わり、飲みに誘ってくれる友人は失い、また、仕事に出掛けていく、この繰り返しの毎日です。(ちなみにブログなどの作業は家族が寝静まった深夜にこっそりポチポチやっています)
それでも文句を言われる、ダメな夫、という評価しか得られない。
「子供が生きがいだ!」
という方もいらっしゃると思いますし、それはすばらしい事だとも思います。
でも、「そうではない人間」もいることをわかってほしい。
子供、育児が不得意な人間からして、この現状は地獄に他なりません。
◆妻の負担はわかってるけど…俺も過労死しそう
「僕の数十倍は稼いでいるであろう中田アッちゃんですらそうなるんだから、今の、イクメンを美化する風潮は異常だと改めて感じました。妻の育児負担の大きさは十分理解していますが、『職場の飲み会なんて遊びなんだから早く帰って子供をお風呂に入れなさい』『どこまで家事育児に時間を割けるの?』ばかりを主張してくる妻を見ていると、現実に家計を支える夫の仕事を理解しているかといえば疑問ですね。
こんなこと言うと時代錯誤かもしれないけど、内助の功ってあるじゃないですか。夫の稼ぎの半分は妻のものとなる法的根拠は、その内助の功のおかげで仕事にも打ち込めて成果を出せるという。が、家で英気を養う暇すら与えず、『よかったねぇ。今日はパパ、一日中家にいるよ』の一言で、気力体力が尽きるまで子供の相手を強いる妻に“内助の功”があるとは到底思えません」(Y田さん/39歳・出版・子供2人)◆美化される「良き夫」像がツラい…
厚労省が推進する「イクメンプロジェクト」のホームページを見ると、乳飲み子を抱っこ紐でおぶり、哺乳瓶を持った侍が屹立するイラストが目に入る。フルタイムで働く父親が、家事育児にそこまでのコミット求められるのが当たり前になるとしたら、それこそ過労死してもおかしくない。
〈ママ友たちと話をするんでしょう。うちの夫はこうなのよ、ああなのよ。そのうちに妻たちの間で強烈に「良い夫像」が形成されていき、そこからいかに自分の夫が外れているかの、グチ大会になっていくのだと思います。〉〈友達の夫と比較して、わが夫の長所に気づくならいいと思います。でも、足りないところに目を向けるのはものすごく非生産的ですよね。〉
上記は中田氏がコラムで触れた“ママ友弊害論”を引用したものだが、イクメンという名の虚像作りはママ友同士の情報交換に限らない。「半年間の育児休暇を取りました」と発信する経営者しかり、「夫はいつまでも夢の国で甘えたい子供」とうそぶく女流コラムニストの発言しかり。
これら「イクメンであることが当たり前」「イクメンであることを夫に求めよう」とする世間の風潮はハードルの高すぎる“良い夫”像を作りあげているきらいもある。そして、そこに満たないパパたちは、批判されっぱなしで黙り込む――。。「『良い夫やめます』宣言以前のあっちゃんのコラムも読んでいましたが、どこか偽善的というか、無理しているような印象を受けました。『妻と別れてもいいし、子どもの親権は渡していい』なんて怖いことも言ってますが、当人に離婚願望はないだろうし、放蕩オヤジにも封建的な父親になりたいってことでもないはず。偽りの良い夫像にとらわれず、現実的なパパ業をどうやりくりしていくのか、今後のコラムには、がぜん興味があります」(前出のY田さん)
生々しいながらも、仮面を脱いで正面から夫婦問題に取り組もうとする中田氏が、今後どう指針を打ち出し行くのか、今後の展開に期待したい。〈取材・文/スギナミ〉
(出展:livedoor news)
賛否の否
確かに公の場所で、極めてプライベートな夫婦のやり取りについて暴露された奥さんの気持ちを考えるとかわいそうな気がします。
しかも、モンスター妻と言われているわけですから。
正直いって中田あっちゃんの奥さん(福田萌さん)のイメージも変わりましたよね。
ガクブルで僕にはとてもできません。
しかし、「そんなのウチで勝手にやってろ」、「そんなプライベートなことをいちいち公共の場で言うな」という批判は僕は違うと思うのです。
中田あっちゃんは芸能人で有名人です。
影響力もあるし、世論に問題提起できるひとです。
実際に良き夫として世間に発信をしていました(偽りでしたが)。
同じ様な思いをしていても声をあげることができない(僕のような)人間もいるのです。
その代わりに声をあげて今の世論に疑問を投げ掛けたのです。
これをきっかけに様々な議論が生まれたし、僕みたいな素人でも同じ思いの人がいるということがわかって、発信していく勇気を与えられました。
これは有意義なことだと思います。
仕事上の戦略なのかもしれませんが。
まとめ
先程の記事の中の人も仰っていましたが、僕も偽りの良い夫像にとらわれず、現実的なパパ業をどうやりくりしていくのか、今後のオリラジ中田あっちゃんの発信に注目したいと思います。
そして、真のワークライフバランス(だって育児だってワークだもんね)を確保して「育児過労死」を撲滅するために発信していきたいと思います。